蟹江一番街発展会


居酒屋 香

居酒屋 香

居酒屋なのに!!お酒が飲めない人が定食目当てにやってくる?

Theおふくろの味”を楽しめる老舗居酒屋

蟹江の路地にひっそりと佇むカウンターのみの居酒屋「香」さん。常連さんばかりで入りにくいな・・・なんてことは一切なし!
お店にはお酒の飲めない人も、ママに叱られたいM気質な人ももちろん初めての方だって気軽に入れちゃいます。
居酒屋なのに定食を頼んじゃうメニューの秘密と37年間お店を続けてきた中でのおもしろ話、これからのママの“野望”をたっぷりお話ししていただきました。
 

 

37年続くお店のはじめの一歩は「たまたま?」

加藤 お店始められて何年位ですか?ここ(香さん)。
ママ 37年目です。11月に(2018年11月)。
加藤 すげぇな。じゃあママは37歳っていう事だね?
一同笑い
加藤 お店を始めたきっかけは何ですか? 
ママ きっかけ・・・(少し考え込む)もともとこういう商売をやりたくて、たまたまここのお店の前のオーナーさんが辞めるっていう話が来て。
加藤 タイミング?
ママ タイミング。
丹羽 へぇー。
加藤 もともと(お店を)やりたかった?
ママ 居酒屋じゃなくても何かやりたいとは思っていて。
加藤 なるほど。いいタイミングだったの?
ママ (お店をやろうと)探してた時にこの話が来て。
加藤 (話が来たのは)人づてに?
ママ 人づて。知り合いの人がここ(前のオーナーの時のお店)の常連さんで。やめるみたいだから誰か居抜きで買ってくれないかなって。
加藤 居抜きで?
ママ そう、最初は居抜きで買ったの。
加藤 タイミングだね、ほんとに。
ママ そうだね。
丹羽 言いにくかったらいいんですけど、前職は何をされていたんですか?このお店を始める前。
ママ 結婚してたから、専業主婦。
加藤・丹羽 へぇー。
ママ で、店を始める1年半前くらいからスナックで働いてて。
加藤 助走期間みたいな感じ?
ママ なんとなくそんな感じね。当時スナックが全盛期だったの。蟹江町の色んな所にスナックがあってね。

丹羽 スナックに勤めているときにお店を持ちたいと思われたのか、お店を持ちたいなと思ってて、最初スナックで勤めてたのか・・・
ママ (お店を持ちたいなと思って、スナックに勤めているときに)たまたまその話が来て。最初は(前のお店が居酒屋だったのでそのまま居酒屋をやるとして)たくさん料理作らなくちゃいけないし、大変だなぁ。と思ってたの。
でも逆に長い目で見れば、37年経って、居酒屋で正解だったなって。
丹羽 ほぉー(感嘆)。
加藤 スナックと居酒屋って考えたら当時はスナックが乱立していたというのがあるから(居酒屋でよかったと。)
丹羽 スナックは蟹江町のそこかしこにあったんですか?
ママ そうだね。一気にいろんな店ができたね。素人さんでもスナックやってOKくらい流行ってたから。
加藤 俺酒飲まないからわからん。
丹羽 僕も。あんまりお店に行かないんで。
加藤 酒飲まない二人がここで取材してるってどういうことなんだ。
一同苦笑
 

 

お店の名前「香」の由来は引継制?

 
丹羽 お店のお名前の由来は何ですか?
ママ もともとこのお店(前のオーナーが居酒屋をやっていた時)が「香」っていう名前だったんですよ。
丹羽 前のお店がですか?
ママ 私でこのお店は3代目なの。最初にこのお店を作った方が「香」の名前でやられていて、2代目のオーナーも「香」で。私も名前を変えようか迷ったけど、前のオーナーさんの時の常連さんもいらっしゃるからそのままやった方がいいかなって。
加藤・丹羽 へぇー。
丹羽 (看板とか広告とか)変えなくていいですもんね。
ママ そうだねぇ。
加藤 おもしれぇな。
丹羽 聞いてみると面白いですね。
加藤 (前のオーナー・最初のオーナーとの)もともとの人間的なつながりはないですもんね?
ママ ないです。たまたまこの店が空くからって偶然話をいただいて。もともとこの土地は駐車場だったみたいね。
加藤 そうそう、この土地のことはよく知ってるんだ。俺んちすぐそこだから。店の前が砂利道だったこと知ってる?
丹羽 いや・・・薄い記憶の中でしか・・・
 
砂利道の話で脱線し始めたので省略
 
丹羽 (気を取り直して)初代の香さんはいつからあるんですか?
ママ 私が37年、その前のオーナーが2年、で最初の方が1年くらいって聞いてるから40年位前かな。初代と2代目は短かったみたいですね。初代の方は京都からいらっしゃった方みたいです。ご夫婦でここを始められたとか。で、1年くらいで知り合いの方に譲ったのが2代目。2代目の方に赤ちゃんができて、続けられないからという理由で私が3代目になったのよね。
加藤 なんか・・・ママのところに来るように(お店を)作ってくれたようなもんだね。


これからお店を始める若人必読!長く続く秘訣とは? 

丹羽 37年お店を続けることができた秘訣とかってありますか?
ママ 好きなんだろうね。こういう商売が。小学校上がったばっかりの子どもと、その下がまだ幼稚園で、ちっちゃい子を家に残して店を開けるのは心配ではあったけど、何事もなく育ってくれてよかった。
丹羽 なるほど。どういうところが好きなんですか?
ママ んー、例えば台風だったり、雪がすごかったりして、店を開けることができない時は家にいてもつまんなくてね。かといって(店を開けるのは)怖いじゃない?ここに来て、店を開けると楽しくてね。
丹羽 誰かとしゃべっているのが楽しいってことですか?
ママ そうだね。家で一人でいるときはしゃべりませんよ(笑)
一同笑い
ママ 店ではよくしゃべりますけど家ではおしゃべりではありません。
丹羽 そうなんですね。
加藤 店で(ママに)よく叱られてる人をみかけるね。
ママ そーお?
加藤 よく叱られてる、ママに。(叱られてる人が)甘ったるい事言ってさぁ。叱られてるっていうか、カツを入れてもらってるってことかな。
ママ そんなにたいそうな悩みじゃないだろうけど、お酒の「あて」にいろんな話をされて、嫁がどうしたとか子供がどうしたとか。そんな時にね。
加藤 (お客さんは)酔っぱらってるから覚えてないんだけどさぁ(笑)
丹羽 次の日忘れちゃってますかね。
加藤 忘れとる忘れとる。
 

「ママ、なんか作って~」でなんか出てくる!?笑
チェーン店には出来ない柔軟さがお客さんの胃袋を鷲掴み!!

 
加藤 おすすめのメニューは何ですか?
ママ おすすめって言ってもねぇ。家庭的なメニューばかりだから・・・。食べていただいたメニューがその人にっておいしければ。
加藤 ナポリタンばっかり頼んでる人とかいるね(笑)
ママ うちは食事をとる人が多いから、単身の方とか独身の方とか。
丹羽 居酒屋さんですけどご飯食べる人多いんですね。
加藤 お酒を飲まずに焼きそば定食とか食べる人いるね。
丹羽 へぇー。(メニューにやきそば定食がないのを差して)焼きそば「定食」っていうのは・・・?
ママ メニューに「焼きそば」があるから、言ってくれれば定食にだってしますよ。
加藤 頼んでみたら何とかなるかもよ。
ママ チャーハンとかオムライスとか(メニューにないけど)食べたいって言われて作ることもあります。
丹羽 面白いですね~。


 

37年営業を続けて嬉しかったことは「表彰式」?

 
丹羽 37年間営業されていて、困ったこととか嬉しかったことってありますか?
ママ 困ったことは、無銭飲食が年に1回くらいあって、(無銭飲食者の1人が)暴れて大変でおまわりさん呼んだりしたこともあったわね。
丹羽 へぇー。無銭飲食する人って、チェーン店みたいな大きいお店で、ご飯食べてこそっといなくなるみたいなイメージですけど。
ママ こんなちっちゃいところだとすぐにわかっちゃうよね。でもあるんだよね。合計4,000円位飲食されたお客さんが2,000円出して、「これでいいだろ」って。
で、「困ります」って言ったの。問答してるうちに、まわりの他のお客さんから「警察呼んだ方がいいよ」って声がかかったら、かっとなったのか、無銭飲食した人と他のお客さんでもめだしちゃって。結局他のお客さんで無線飲食者を囲って、逃げられないようにして警察呼んだね。
丹羽・加藤感嘆の声
ママ また警察がなかなか来ないのよね。来るのに40分くらいかかったね。
加藤 それ大分前の話?
ママ だいぶ前。20年くらい前かな。やっと来て連れて行ってもらって、私たちも警察に来てくださいって言われたからお客さんと一緒に近くの警察署にタクシーで行ったのね。その後も被害届出したり、現場検証したり大変だったね。
丹羽 お客さんが捕まえてくれるの頼もしいですね。   
一同笑い
ママ 嬉しかったことはね、常連さん達がおちゃらけで表彰状を作ってくれたの。
加藤・丹羽 おぉー!
ママ あれね、お店の20周年祝だったかな。こちらからお客さんに記念品を渡すじゃない。それのお返しってわけじゃないけど(表彰状を)作ってきてくれて。あれは嬉しかったね。あとね、お店に来てた独身の子に彼女ができて、結婚して、子どもができて・・・ってお付き合いができてることが嬉しかったりするよね。
加藤 それは嬉しいね。話のネタはいくらでもあるね。
ママ そうね。毎日ね、楽しいよ。
丹羽 そうすると、お仕事の「やりがい」みたいなものはさっき話されていたお客さんと話したり、時にはカツを入れたりしてみたいな?
ママ そうだね・・・かつなんて入れたことないですよ(笑)
加藤 俺は何度か目撃してるよ(笑)だいたい(かつを入れられる奴は)決まってるんだけど。
ママ あと健康だから続けられるんだよね。
加藤 そうだよね。だって俺たちと一緒に(一番街の過酷な)イベントやってるんだよ?健康だよ。
 

今後の目標は「50周年」!続けるためには健康が第一!

丹羽 ママの始められた香さんが今3代目ですよね。で、この先ちょっともうお店を続けるのがしんどくなってきて、他にこのお店をやりたいって人が出てきたら譲るってこともあるんですか?
ママ あるかもしれないね。でもとりあえず娘が・・・
加藤 そう、娘さんがね。
丹羽 あ、次の代は娘さんで決まってるんですね。
ママ 決まってるわけじゃないけどね。(娘は)結婚したばっかりだから。旦那さんの意見もあるだろうし。でもこの土地も何年か前に買ったから、(娘が)やろうと思えばやれるよね。
丹羽 じゃぁあくまでも予定ということで。
ママ 私がやれるまではやって。ほら、蟹江にも70過ぎても(お店を)やってる人だっているし。一人でも細々とやれたら。
加藤 (お店を)辞めたら老けちゃうで。急に。
ママ そうだよね。それに辞めたら他にやることないじゃない。大先輩で80過ぎの人もいるからね。
丹羽 そうかぁ。先に辞めること聞いちゃって前後してしまうんですけど、今の目標ってありますか?このお店でやってみたいこととか。
ママ とりあえずまだ10年はお店をやりたいね。
加藤 10年だと(今年37周年だから)きりが悪いから50周年までだね。
ママ あと13年ね。頑張ろうかな。健康に気を付けて。
加藤 そう、健康にね。
 


来るものは拒まず!長く続ける秘訣を聞きに来て?

加藤 今後、こういう形態(小規模な居酒屋)で若い人がやりたいなってなった時にアドバイスを送るとしたらどんなことがありますか?
ママ アドバイスというか、料理のこととか、メニューのこととか、聞いてくれたら答えますよ。この前も蟹江で新しくお店をオープンするっていう若い子が色々聞いてきてくれて。料理はこうしたらいいとか、お酒はここで買うといいとかアドバイスさせていただきました。
丹羽 その(相談してきた人は)若い方なんですか?
ママ 50くらいかな。
丹羽 若いですね、ママからしたら。
加藤 お前今毒吐いたな。
丹羽 すみません(汗)。
ママ 商店街の空き店舗対策っていうなら、お店を出したい人よりも、店舗を貸したい人の協力が必要だよね。空き店舗にしておくよりも安くして貸したほうがいいわけだし。
加藤 まず周りが環境を整えてあげるっていうことだね。それこそ商工会とかが指導してくれるといいわね。
丹羽 ほんとそうですよ。
加藤 (商工会等が貸す側を説得して)借りやすいように金額のプランを出してもらって。
ママ 若い子がお店を始めたいって思っても、家賃が高かったら始められないからね。
 
ガラガラガラ。ここで常連さんがご来店。
 
常連客 ママ、生とねぎまちょうだい。
 
しばし常連さんにもお話を伺い取材終了。この後取材陣は美味しいお酒と
ご飯を頂きました。
 

 

 居酒屋 香

所在地

愛知県海部郡蟹江町城三丁目431

0567-96-0972 (予約可)

営業時間

午後5時~深夜0時頃

日曜定休

席数

カウンター 10席

駐車場

2台

カード

利用不可

 


 


取材・編集

ママ(永井京子)

居酒屋 香 店主

蟹江町商工会員

一番街発展会員

丹羽征太郎

Wander Web

一番街発展会 おやじおかみ図鑑プロジェクト 取材班

加藤久喜

Design office Kazoo

一番街発展会 おやじおかみ図鑑プロジェクト 取材班


ACCESS

アクセス

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愛知県海部郡蟹江町本町
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